未病(みびょう)とは、病気ではないが、心身の不調がある状態のことをいいます。未病は言い換えると「病気の種」です。つまり、未病先防(みびょうせんぼう)は未病(病気の種)を見極め、病気にならないように先に予防するということです。
【 未病の例 】
- 疲れやすい
- 冷えやすい
- 食欲がない
- 眠りが浅い
- やる気の低下
- 気分の落ち込み など
「病院に受診するほどではないけど、なんだか調子悪いなぁ…。」
まさしくこれが未病です。
私は、「未病」と「生きづらさ」が少し似ていると考えています。多くの人は、この未病の段階では「生きづらさ」で止まっており、我慢し続けているでしょう。しかし、この「生きづらさ」は後に悪化すると大きな病気になる可能性が潜んでいます。
現代の標準的な医学である西洋医学では、検査値などに異常がみられ、科学的根拠のあるはっきりとした病気に対する治療が得意です。
対して、漢方では、検査値などに異常がみられない未病の段階で漢方薬や鍼灸、養生、薬膳など様々な手段を用いて対応し、病気を未然に防ぐことを得意としています。
つまり、未病(生きづらさ)は漢方で対処することができます。
漢方において、未病は身体の重要な情報です。中には、未病のことを「昔からある当たり前の体質」と勘違いし、気がつかない人もいます。
HSPは自身の些細な体調変化にも敏感に気づきやすいため、未病を見極めることにとても向いています。
未病先防は生きづらさを対処し、HSPの健康管理にもとても大切な考え方のひとつなのです。
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